大江戸温泉リート投資法人が固定賃料の一時減免、ホテル2物件の売却、業績予想修正を発表

(2022/11/15)

大江戸温泉リート投資法人（OOR）が、保有物件13物件のうち11物件の固定賃料の減免、2物件を売却することを発表した。 OORはコロナ禍によってホテルの売上げが低迷するなかでも、これまで固定賃料を維持してきたが、コロナ禍の長期化によってテナントである大江戸温泉物語グループの経営が厳しい状況となっている。 そこで、2月に新スポンサーとなったローン・スターグループの元、大江戸温泉物語グループの経営安定がOORの財務リスク解消となることを目的に、2022年9月～2023年2月の6ヶ月間、固定賃料を50％減免する。 併せてホテル2物件を大江戸温泉物語グループへ売却することを発表した。2物件の売却額は37.77億円。これにより手元資金を確保するとともに、売却益計532百万円を2期に分割して計上し、賃料減免による影響を回避する。 これらに伴い第13期（2022年11月期）業績予想を修正した。第13期は、6ヶ月のうち3ヶ月分の50％賃料減免に伴い、賃貸収入が260百万円減少する一方、物件売却益226百万円を計上する。7月に公表した業績予想に対し5.4％減益を見込み、1口当たり分配金（利益超過分配金含む）は1,345円となる見通し。 併せて第14期（2023年5月期）業績予想を公表した。残り3ヶ月分260百万円の賃料減免と、売却した物件の賃貸収入が減少する一方、売却益306百万円計上により、前期予想比3.2％増益を見込み、1口当たり分配金（利益超過分配金含む）は1,388円となる見通し。 なお、将来的に固定賃料と変動賃料の構成比を見直すことを発表した。ホテルの売上げが一定条件を回復後、固定賃料の割合を引き下げる一方、変動賃料の割合を引き上げ、アップサイドを享受できる賃料体系とする予定。