FISCO REIT REPORT
3. 財務状況
スターアジア不動産投資法人の2016年7月期末(第1期末)の総資産は68,636百万円となった。一方、負債は34,788百万円となった。負債の内容は長期借入金の比率が高く、長期負債比率は89.7%である。LTV(有利子負債÷総資産、LTV:Loan To Valueの略)は47.4%で2016年7月期末(第1期末)は着地したが、第2期に入り、借入金の一部を期限前返済したことによりさらに低下させた。
2016年12月末現在の借入金総額は30,200百万円であり、2017年1月期末(第2期末)のLTVを45.2%程度と見込んでいる。ちなみに、同REITの借入先は三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ)及びみずほ銀行(みずほフィナンシャルグループ)をアレンジャーとする協調融資団であり、両行を含めて7行(両行以外に、三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、あおぞら銀行、新生銀行、りそな銀行)が参加し、安定感のある布陣である。長期借入の比率が高く借入の余力も十分あるため、今後の成長に向けて財務上の懸念はないと評価できる。
1. 成長に向けた取り組み
スターアジア不動産投資法人の成長戦略は、外部成長と内部成長に分かれる。外部成長への取り組みとしては、1)優先交渉権の取得による外部成長機会の確保、2)各アセットタイプの市場動向を見極めた上での戦略投資、3) スポンサーサポートを最大限活用したスピーディーな投資、の3点が中心となる。内部成長への取り組みとしては、1) 稼働率上昇のためのリースアップの推進、2) レントギャップ解消による賃料収入増、3)稼働率及び賃料上昇を意識した戦略的リニューアル工事、の3点に注力する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
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