J-REIT、インフラファンドのIR祭り
まずは、物流施設投資型J-REITからCREロジスティクスファンド投資法人、GLP投資法人、そして三菱地所物流リート投資法人の講演内容等をご紹介したいと思います。
CREロジスティクスファンド投資法人は今年2月に上場した若い銘柄です。
スポンサーは物流不動産事業で50年以上の経験を有するCREグループが務めています。
講演では、シングルテナント型の中規模施設を投資対象とすることでテナント交代や契約空白期間の発生を抑え、他の物流施設投資型J-REITとの差別化を図っていく戦略が強調されていました。
物流施設への投資というと、マルチテナント型の大規模施設を投資対象としているJ-REITが多い中、それらとは狙う物件の規模等を変えることで棲み分けを図っていく方針のようです。
三菱地所物流リート投資法人も上場日が2017年9月という新しめの銘柄です。
三菱地所がスポンサーを務めるJ-REITとしては2つ目の銘柄ですが、「三菱地所」のブランドと三菱を象徴するスリーダイヤのマークを掲げるのは当該投資法人が初となります。
講演では、物件開発力に定評のある三菱地所、外部物件の取得で豊富な実績とノウハウを持つ三菱地所投資顧問、そして三菱地所物流リート投資法人という3本の矢ならぬ3つのダイヤで投資家利益を最大化するとともに、物流の高度化・効率化に貢献していきたいと今後への意気込みを示していました。
GLP投資法人は、国際的な物流不動産運営大手グローバル・ロジスティック・プロパティーズの日本法人をスポンサーとするJ-REITです。
2012年12月の上場以来、ほぼ6年に及ぶトラックレコードを積み重ね、資産規模は物流施設投資型J-REITとしては最大の6,094億円(取得価格ベース)に及ぶ、セクターの雄とも言えます。
講演では、投資対象としている先進的大規模物流施設が物流施設全体ではまだ4.4%(延床面積ベース)に過ぎず、需要もまだまだ増えていくという見通しのもと、38物件に及ぶスポンサー・パイプラインからまだ積極的に取得を進めていく強気の方針を示していました。
その中で、「先進的大規模物流施設を投資対象とする他のJ-REITは当然ライバルですが、同時に、日本の物流を効率化していくための同志でもあると考えています」と話されていた点は、J-REITによる日本経済・社会への貢献という点から非常に印象に残りました。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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