(2023/03/13)
産業ファンド投資法人が、第31期(2023年1月期)決算を発表した。 第31期は、「IIF四日市ロジスティクスセンター」の新築棟を取得する一方、「IIF大阪南港ITソリューションセンター」を売却した。物件売却益が増加したが、湘南HIP等の水光熱費の増加、IIF羽村ロジスティクスセンターの再開発に伴う廃棄物処理費用の増加により、前期比8.5%減益。税会不一致が発生するため一時差異等調整引当額521百万円を利益超過分配として計上し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,122円と前期比0.7%増となった。 期末のポートフォリオは74物件、資産規模(取得額合計)は3,789億円、有利子負債比率は49.3%。 併せて投資口の追加発行を行うことを発表した。公募増資は2年7ヶ月ぶり。 発行口数は43,500口。これにより発行後の投資口数は2.1%増の2,113,516口となる。 調達額は59億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金等に充当する。 新たに取得する物件は、「IIF滋賀竜王ロジスティクスセンター」等、物流施設2物件、工場2物件の計4物件、取得額は計122.15億円。公表済を含め物件取得後のポートフォリオ全体の規模は3,888億円となる。 第32期(2023年7月期)は、上記4物件を取得、「IIF神戸ロジスティクスセンター」の一部を売却する。物件売却益が減少するが、賃貸収益の増加により、前期比11.6%増益を見込む。税会不一致に伴い前期に計上した一時差異等調整引当額の一部戻入を行い、更に投資口数の増加に伴い、1口当たり分配金は3,084円と前期比1.2%減となる見通し。 第33期(2024年1月期)は、「IIF厚木ロジスティクスセンター」の再開発が終了し建物を取得する一方、「IIF神戸ロジスティクスセンター」の一部を追加売却する。前期に取得した物件の通期稼働や物件売却益の増加により、前期予想比7.8%増益を見込む。引き続き一時差異等調整引当額の一部戻入れを行う一方、分配金の平準化を目的とした利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,165円と前期予想比2.6%増となる見通し。
第31期実績 | 第32期予想 | 前期比 | 第33期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 17,944百万円 | 18,402百万円 | 2.6% | 19,046百万円 | 3.5% |
当期利益 | 5,940百万円 | 6,630百万円 | 11.6% | 7,146百万円 | 7.8% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
2,870円 | 3,084円 | 7.5% | 3,125円 | 1.3% |
1口当たり利益超過分配金 | 252円 | 0円 | ▲100.0% | 40円 | - |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,122円 | 3,084円 | ▲1.2% | 3,165円 | 2.6% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り (底地は割引率) |
売主 | |
IIF滋賀竜王ロジスティクスセンター | 滋賀県蒲生郡竜王町 | 3,500百万円 | 4.40% | 非開示 | |
IIF近江八幡ロジスティクスセンター | 滋賀県近江八幡市 | 1,810百万円 | 4.80% | 非開示 | |
IIF飯能マニュファクチュアリングセンター(底地) | 埼玉県飯能市 | 2,335百万円 | 4.70% | 日建リース工業(株) | |
IIF大田マニュファクチュアリングセンター | 東京都大田区 | 4,570百万円 | 4.00% | 非開示 | |
合計 | 12,215百万円 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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