(2022/03/17)
アドバンス・レジデンス投資法人(ADR)が、第23期(2022年1月期)決算を発表した。 第23期は、「レジディア西天満」等2物件を取得する一方、「レジディア西新宿」等2物件を売却した。23区のシングルタイプの募集条件を緩和したことにより、期中平均稼働率は96.2%と前期より0.3ポイント上昇する一方、入替えによる賃料は0.6%減少した。新規物件の収益や売却益442百万円が寄与し、前期比7.1%増益。差引き265百万円を内部留保する一方、一時差異等調整積立金より335百万円を取崩し、1口当たり分配金は5,692円と前期比0.8%増となった。 期末のポートフォリオは272物件、資産規模(取得額合計)は4,622億円、有利子負債比率は48.4%。 第24期(2022年7月期)は、「レジディア荻窪Ⅲ」等3物件を取得する。期中平均稼働率は96.5%と前期より0.3ポイント上昇する想定。新規物件が寄与し賃貸収益は増加するが、物件売却益がなくなるため、前期比5.7%減益を見込む。内部留保及び一時差異等調整積立金より計525百万円を取崩し、1口当たり分配金は5,700円となる見通し。 第25期(2023年1月期)は、期中平均稼働率96.4%を想定する。前期に取得した物件が通期寄与するが、減価償却費の増加により、当期利益は前期と同水準となる。内部留保及び一時差異等調整積立金より計525百万円を取崩し、1口当たり分配金は5,700円と前期と同額となる見通し。当面の目標として、外部成長又は内部成長によって1口当たり38円を積上げ、第25期に1口当たり利益5,358円、1口当たり分配金(内部留保を活用せず)5,600円と目指す。 なお、伊藤忠グループの不動産投資事業再編の一環として、ADRの資産運用会社(ADインベストメント・マネジメント)と、伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人の資産運用会社(伊藤忠リート・マネジメント)が6月に合併する予定。
第23期実績 | 第24期予想 | 前期比 | 第25期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 17,313百万円 | 17,178百万円 | ▲0.8% | 17,088百万円 | ▲0.5% |
当期利益 | 7,812百万円 | 7,368百万円 | ▲5.7% | 7,368百万円 | 0.0% |
分配金総額 | 7,883百万円 | 7,894百万円 | 0.1% | 7,894百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 5,692円 | 5,700円 | 0.1% | 5,700円 | 0.0% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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