(2017/11/10)
ケネディクス・レジデンシャル投資法人(KDR)と、ジャパン・シニアリビング投資法人(JSL)が平成30年3月1日を効力日とする合併契約を締結した。存続投資法人はKDR。合併比率はKDR:JSL=2:1。一方、JSLは平成30年1月開催予定の投資主総会における合併承認を経て、2月26日に上場廃止の予定。資産運用会社はKDRの資産運用会社がJSLの運用業務を承継する。 両投資法人ともに主要スポンサーがケネディクスである点、KDRにおいては不動産取得環境が厳しく外部成長が難しい点、JSLは時価総額が小さくヘルスケアREITの認知度が低い点等を合併に至る背景とする。合併後は「ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人」と名称を変更し、レジデンス、ヘルスケア施設、ホテル等の複合型のREITとなる。合併後の資産規模は1,931億円と資産規模2,000億円が視野に入るとともに、異なる用途による収益安定性、コスト削減による運用効率の向上、有利子負債比率低下による財務強化を図る。更に合併に伴い負ののれんが発生する。 これに伴い、合併後の業績予想を発表。第13期(平成30年7月期)は、JSLの運用資産14物件を承継。負ののれんを3,283百万円と試算し特別利益に計上し、当期純利益は5,694百万円を見込む。負ののれんを内部留保する一方、合併報酬相当額を取崩し、分配金総額は2,795百万円、投資口2分割に伴い1口当たり分配金3,570円(分割前換算7,140円)となる見通し。 第14期(平成31年1月期)1口当たり分配金は3,610円(分割前換算7,220円)となる見通し。
<合併後のポートフォリオ構築方針> | |||
組入比率 | |||
居住用施設 (賃貸住宅・サービスアパートメント・社宅等) |
60%以上 | ||
ヘルスケア施設 (有料老人ホーム、高齢者向け住宅、病院等) |
20%以下 | ||
ホテル | 20%以下 | ||
その他 | 10%以下 | ||
第13期予想 | (第12期予想) | 増減率 | |
営業収益 | 6,580百万円 | 5,623百万円 | 17.0% |
当期利益 | 5,694百万円 | 2,303百万円 | 147.2% |
分配金総額 | 2,795百万円 | 2,373百万円 | 17.8% |
1口当たり分配金 | 3,570円 | 3,400円 | 5.0% |
(※第12期1口当たり分配金は分割後換算) | |||
第14期予想 | (第13期予想) | 増減率 | |
営業収益 | 6,730百万円 | 6,580百万円 | 2.3% |
当期利益 | 2,826百万円 | 5,694百万円 | ▲50.4% |
分配金総額 | 2,826百万円 | 2,795百万円 | 1.1% |
1口当たり分配金 | 3,610円 | 3,570円 | 1.1% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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