(2022/10/13)
ヒューリックリート投資法人が、第17期(2022年8月期)決算を発表した。 第17期は、「グランダ学芸大学」を取得する一方、「ヒューリック新宿三丁目ビル」の残持分を売却した。ポートフォリオの67%を占めるオフィスの期中平均稼働率は96.8%と前期より0.1ポイント改善した。前期に取得した物件の通期稼働により前期比2.4%増益。物件売却益のうち147百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,700円と予想分配金と同額となった。 期末のポートフォリオは62物件、資産規模(取得額合計)は3,789億円、有利子負債比率は44.6%。 併せて、「ヒューリック五反田ビル」を取得することを発表した。物件は、JR山手線五反田駅より徒歩2分に位置する、1986年竣工、8階建のオフィスビル。低層階がみずほ銀行の店舗となっている。テナントは4社、稼働率は100%。取得額は61.62億円。 第18期(2023年2月期)は、上記の「ヒューリック五反田ビル」を取得する一方、「横浜山下町ビル」を売却する。複数のテナント退去発生によりオフィスの期中平均稼働率が95.4%と前期より1.4ポイント低下する想定。売却益306百万円を計上するが、賃貸収入及び売却益の減少により、前期比11.7%減益を見込む。内部留保より179百万円を取り崩すが、1口当たり分配金は3,480円と前期比5.9%減となる見通し。 第19期(2023年8月期)は、オフィスの期中平均稼働率が97.0%と前期予想より2.6ポイント改善する想定。これにより賃貸収益は増加するが、前期の物件売却益がなくなることや固都税の増加により、前期予想比1.5%減益を見込む。内部留保より250百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,480円と前期予想と同額となる見通し。 当面はオフィスの稼働率向上に注力するとともに、引き続き銀行店舗ビルや有料老人ホームを取得する物件入替えで収益向上を図る。
第17期実績 | 第18期予想 | 前期比 | 第19期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 11,502百万円 | 10,583百万円 | ▲8.0% | 10,545百万円 | ▲0.4% |
当期利益 | 5,475百万円 | 4,832百万円 | ▲11.7% | 4,760百万円 | ▲1.5% |
分配金総額 | 5,328百万円 | 5,011百万円 | ▲5.9% | 5,010百万円 | ▲0.0% |
1口当たり分配金 | 3,700円 | 3,480円 | ▲5.9% | 3,480円 | 0.0% |
<取得> | |||||
物件名称 | ヒューリック五反田ビル | ||||
所在地 | 東京都品川区西五反田 | ||||
取得金額 | 6,162百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 4.6% | ||||
還元利回り | 3.8% | ||||
竣工時期 | 1986年5月 | ||||
取得日 | 2022年10月28日 | ||||
売主 | 芙蓉総合リース(株) |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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