(2023/04/13)
ヒューリックリート投資法人が、第18期(2023年2月期)決算を発表した。 第18期は、「ヒューリック五反田ビル」を取得、「横浜山下町ビル」を売却した。旗艦物件であるヒューリック神谷町ビル等のテナント退去により、ポートフォリオ全体の65%を占めるオフィスの期中平均稼働率は95.8%(前期比-1.0ポイント)、またフリーレントを加味した賃料稼働率は94.1%(前期比-1.7ポイント)。賃貸収益や物件売却益の減少により、前期比10.7%減益。内部留保より124百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,480円と業績予想と同額となった。 期末のポートフォリオは62物件、資産規模(取得額合計)は3,802億円、有利子負債比率は45.0%。 併せて「ヒューリック銀座7丁目ビル」をスポンサーであるヒューリックに売却することを発表した。 物件は、中央区銀座にある、1962年竣工のオフィスビル。2月末時点の稼働率は100%であるが、将来的にテナント退去リスクを抱えている点、築60年経過している点から、売却を決定した。売却額は218.7億円。2期に分割して売却する。 第19期(2023年8月期)は、公表済の3物件の取得、ヒューリック銀座7丁目ビルの一部売却を行う。オフィスの期中平均稼働率は97.3%(前期比+1.5ポイント)、賃料稼働率は95.6%(前期比+1.5ポイント)へそれぞれ改善する想定。物件売却益の増加が寄与し、前期比1.4%増益を見込む。内部留保より57百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,480円と前期を維持する見通し。 第20期(2024年2月期)は、ヒューリック銀座7丁目ビルの残りを売却する。オフィスの期中平均稼働率は97.4%(前期予想比+0.1ポイント)、賃料稼働率は96.7%(前期予想比+1.1ポイント)を想定する。売却した物件の収益減により、前期予想比3.8%減益を見込む。内部留保より243百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,480円を維持する見通し。 オフィスの稼働は第18期に底打ちし改善傾向が継続する予定。 またヒューリック銀座7丁目ビルの売却代金を活用して新たに物件を取得し、分配金向上を目指す。
第18期実績 | 第19期予想 | 前期比 | 第20期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 10,678百万円 | 11,115百万円 | 4.1% | 10,746百万円 | ▲3.3% |
当期利益 | 4,887百万円 | 4,954百万円 | 1.4% | 4,767百万円 | ▲3.8% |
分配金総額 | 5,011百万円 | 5,011百万円 | 0.0% | 5,010百万円 | ▲0.0% |
1口当たり分配金 | 3,480円 | 3,480円 | 0.0% | 3,480円 | 0.0% |
<売却> | |||||
物件名称 | ヒューリック銀座7丁目ビル | ||||
所在地 | 東京都中央区銀座 | ||||
売却額 | 21,870百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 21,044百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 826百万円 | ||||
売却日 | 2023年6月、2023年9月(2回) | ||||
売却先 | ヒューリック(株) |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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