(2020/09/14)
スターアジア不動産投資法人が、第9期(2020年7月期)決算を発表した。 第9期は物件入替えを行い、「アーバンパーク市ヶ尾」等2物件を取得する一方、「アルファベットセブン」共有持分40%を売却した。 合併費用303百万円や融資関連費用が増加する一方、賃貸収益の増加、物件売却益648百万円が寄与し、前期比24.3%増益となり、1口当たり分配金は3,436円となった。 期末のポートフォリオは36物件、資産規模(取得額合計)は1,049億円、有利子負債比率は48.1%。 コロナ禍の影響は、ホテル1物件でオペレーターが民事再生法の適用を申請したことから、7月に賃貸借契約を解約した。新たなオペレーター選定に向け現在協議している。また商業施設のテナントを中心に賃料減免要請に対応しているが、業績への影響は限定的。 第10期(2021年1月期)は、さくら総合リート投資法人と合併し、18物件(受入価格計626億円)を承継する。また「アルファベットセブン」共有持分残60%を売却する。これにより資産規模は1,664億円となり、有利子負債比率は45.8%を想定する。合併費用及び合併報酬計511百万円が発生する一方、18物件の賃貸収益、物件売却益970百万円により、経常利益ベースで前期比49.5%増益。また合併による負ののれんを8,893百万円と試算し、当期利益は11,670百万円を見込む。負ののれんは全額を一時差異等調整積立金として内部留保する。投資口2分割により、1口当たり分配金は1,658円(分割前換算3,316円)となる見通し。 第11期(2021年7月期)は、前期の物件売却益、合併費用及び合併報酬がなくなるため、経常利益ベースで前期比18.7%減益を見込む。内部留保より178百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,455円となる見通し。 今後の運用戦略として、コロナ禍で収益安定性の高い住宅及び物流施設を中心に取得を検討する一方、郊外型商業施設は中期的に入替えを検討する。
第9期実績 | 第10期予想 | 前期比 | 第11期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 3,996百万円 | 6,613百万円 | 65.5% | 5,486百万円 | ▲17.0% |
当期利益 | 1,857百万円 | 11,670百万円 | 528.4% | 2,257百万円 | ▲80.7% |
分配金総額 | 1,858百万円 | 2,777百万円 | 49.5% | 2,435百万円 | ▲12.3% |
1口当たり分配金 | 3,436円 | 1,658円 | ▲51.7% | 1,455円 | ▲12.2% |
※第10期より投資口2分割 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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