(2023/08/15)
日本ビルファンド投資法人が、第44期(2023年6月期)決算を発表した。 第44期は、「飯田橋グラン・ブルーム」と「豊洲ベイサイドクロスタワー」を追加取得する一方、「新川崎三井ビルディング」を売却した。稼働を優先したリーシング戦略を採った結果、ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は97.0%と前期より1.1ポイント改善した。これにより既存物件の賃貸収入は増加したが、解約違約金収入や物件売却益の減少、固都税や修繕費の増加により、前期比4.7%減益。内部留保より差引き225百万円を取崩し、1口当たり分配金は11,500円と前期と同額となった。 期末のポートフォリオは70物件、資産規模(取得額合計)は1兆4,728億円、有利子負債比率は42.9%。 第45期(2023年12月期)は、ポートフォリオ全体の期中平均稼働率が97.3%と前期より0.3ポイント上昇する想定。前期に取得した物件が通期寄与するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期比9.7%減益を見込む。内部留保より2,110百万円を取崩し、1口当たり分配金は11,500円を維持する見通し。 第46期(2024年6月期)は、「パナソニック東京汐留ビル」を売却する。これによる売却益1,964百万円計上を想定し、前期比9.8%増益を見込む。内部留保より差引き397百万円を取崩し、1口当たり分配金は11,500円となる見通し。 大口テナントの解約が一巡し、ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は97%台を維持する見通し。 引き続き物件売却益や内部留保を活用し、当面の1口当たり分配金下限である11,500円を維持する方針。 また日銀がYCCを修正したことを受けて、長期固定金利の比率を従来の90%以上から80%以上へ、平均調達金利を0.4%から0.5%程度へ、平均残存年数を5.7年から5年程度へ変更する。返済期限の分散を優先し、長期変動金利の借入れによって金利抑制を図る。
第44期実績 | 第45期予想 | 前期比 | 第46期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 47,030百万円 | 45,497百万円 | ▲3.3% | 46,826百万円 | 2.9% |
当期利益 | 19,335百万円 | 17,452百万円 | ▲9.7% | 19,165百万円 | 9.8% |
分配金総額 | 19,561百万円 | 19,561百万円 | 0.0% | 19,561百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 11,500円 | 11,500円 | 0.0% | 11,500円 | 0.0% |
PR
PR
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
* 当サイトはJ-REIT(不動産投資信託)の情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としておりません。 * 当サイトの情報には万全を期しておりますがその内容を保証するものではなくまた予告なしに内容が変わる(変更・削除)することがあります。 * 当サイトの情報については、利用者の責任の下に行うこととし、当社はこれに係わる一切の責任を負うものではありません。 * 当サイトに記載されている情報の著作権は当社に帰属します。当該情報の無断での使用(転用・複製等)を禁じます。