(2021/05/17)
ジャパンリアルエステイト投資法人が、第39期(2021年3月期)決算を発表した。 第39期における物件取得はなし。期末の稼働率は97.9%と前期比1.1ポイント低下し、賃料上昇率は鈍化した。前期に取得したリンクスクエア新宿が通期寄与する一方、オフィスの稼働率低下、店舗の賃料一時減額、修繕費の増加等により、前期比0.2%減益。当期より内部留保残高の1/20を目安に毎期分配する方針から、内部留保より119百万円を取崩し、1口当たり分配金は11,320円と前期比0.5%増となった。 期末のポートフォリオは73物件、資産規模(取得額合計)は1兆705億円、有利子負債比率は41.9%と前期より変動なし。 第40期(2021年9月期)は、「大塚東池袋ビルディング」を売却する。期末稼働率は97.0%と一段の低下を想定する。これによる賃貸収入の減少、水道光熱費や固都税の増加によりNOIは減少するが、物件売却益2,530百万円が寄与し、前期比6.9%増益を見込む。物件売却益により920百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は11,350円と前期を上回る見通し。 第41期(2022年3月期)は、既存物件の賃料や水道光熱費収入の増加によりNOIは増加するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比8.6%減益を見込む。内部留保より160百万円を取崩し、1口当たり分配金は11,100円となる見通し。
第39期実績 | 第40期予想 | 前期比 | 第41期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 34,944百万円 | 36,950百万円 | 5.7% | 34,580百万円 | ▲6.4% |
当期利益 | 15,560百万円 | 16,640百万円 | 6.9% | 15,210百万円 | ▲8.6% |
分配金総額 | 15,680百万円 | 15,720百万円 | 0.3% | 15,370百万円 | ▲2.2% |
1口当たり分配金 | 11,320円 | 11,350円 | 0.3% | 11,100円 | ▲2.2% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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