(2021/11/15)
ジャパンリアルエステイト投資法人が、第40期(2021年9月期)決算を発表した。 第40期は「大塚東池袋ビルディング」を売却。期末の稼働率は96.5%と前期より1.4ポイント低下、また賃料改定に伴う上昇率は鈍化した。賃貸収益が減少したが、物件売却益2,546百万円が寄与し、前期比8.4%増益。1,135百万円を内部留保とするも、1口当たり分配金は11,356円と前期比0.3%増となった。 期末のポートフォリオは72物件、資産規模(取得額合計)は1兆670億円、有利子負債比率は41.8%。 併せて物件入替えを発表した。取得する物件は、千代田区大手町にある、2012年竣工の「大手町フィナンシャルシティノースタワー」。既に3.38%の持分を保有しており、今回は1.42%の持分を追加取得する。今回の取得額は63.8億円。 一方、売却する物件は、名古屋市中区栄にある、1991年竣工の「名古屋御園ビル」。売却額は26.29億円。売却益は13.08億円を想定。 第41期(2022年3月期)は、上記物件入替えの他、「グランフロント大阪」を取得する。期末稼働率は96.5%と前期より変わらない見通し。新規物件の賃貸収益が寄与するが、物件売却益の減少により、前期比4.7%減益を見込む。270百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は11,400円と0.4%増となる見通し。 第42期(2022年9月期)は、汐留ビルディングの大口テナント退去等による賃貸収入の減少、また物件売却益がなくなることから、前期予想比8.8%減益を見込むが、内部留保より1,270百万円を取崩し、1口当たり分配金は11,500円と前期予想比0.9%増となる見通し。 なお、完全所有する41物件において、2022年9月までに再生可能エネルギーに切り替える方針を発表。これによりCO2削減率が67%(2013年比)となり、2030年度目標であった35%を大きく前倒して達成する予定。
第40期実績 | 第41期予想 | 前期比 | 第42期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 36,901百万円 | 36,240百万円 | ▲1.8% | 33,730百万円 | ▲6.9% |
当期利益 | 16,865百万円 | 16,070百万円 | ▲4.7% | 14,660百万円 | ▲8.8% |
分配金総額 | 15,730百万円 | 15,800百万円 | 0.4% | 15,930百万円 | 0.8% |
1口当たり分配金 | 11,356円 | 11,400円 | 0.4% | 11,500円 | 0.9% |
<取得> | |||||
物件名称 | 大手町フィナンシャルシティノースタワー(追加) | ||||
所在地 | 東京都千代田区大手町 | ||||
取得金額 | 6,380百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 3.1% | ||||
還元利回り | 2.7% | ||||
竣工時期 | 2012年10月1日 | ||||
取得日 | 2021年11月30日 | ||||
売主 | (株)サンケイビル | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | 名古屋御園ビル | ||||
所在地 | 愛知県名古屋市中区栄 | ||||
売却額 | 2,629百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 1,293百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 1,336百万円 | ||||
売却日 | 2022年3月1日 | ||||
売却先 | 非開示 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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