(2022/11/15)
ジャパンリアルエステイト投資法人が、第42期(2022年9月期)決算を発表した。 第42期は、「晴海センタービル」を売却した。旗艦物件である汐留ビルディングの主要テナント退去等により、ポートフォリオ全体の期末稼働率は93.9%と前期より3.1ポイント低下した。これにより賃貸収益は減少したが、晴海センタービルの売却益3,365百万円が寄与し、前期比4.6%増益。860百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は11,500円と前期比0.9%増となった。 期末のポートフォリオは73物件、資産規模(取得額合計)は1兆912億円、有利子負債比率は42.0%。 併せて「晴海フロント」を売却することを発表した。物件は、5月に売却した晴海センタービルに隣接する、2012年竣工、17階建のオフィスビル。9月末時点のテナントは7社、稼働率は99.7%であるが、主要テナントが退去予定であること、また晴海エリアのオフィス需要が弱く今後のリーシングが難しい状況から売却を決定した。売却額は391.1億円。3期に分割して売却する。売却益は139.4億円を想定。 第43期(2023年3月期)は、晴海フロントの共有持分25%を売却する。期末稼働率95.0%と前期より1.1ポイント改善する想定。晴海フロントの売却益3,360百万円を計上するが、賃貸収入の減少、修繕費及び水光熱費の増加により、前期比6.0%減益を見込む。1口当たり分配金は11,400円と前期より0.9%減となる見通し。 第44期(2023年9月期)は、晴海フロントの共有持分30%を売却する。売却益が4,110百万円と増加する一方、水光熱費の増加等により、前期予想比0.8%減益を見込む。1口当たり分配金は11,300円となる見通し。 なお、第45期(2024年3月期)業績予想は未公表であるが、晴海フロントの売却益6,460百万円が計上される。課税特例制度の適用により売却益の一部を内部留保する予定。 また大型物件の売却が先行したため、入替えとなる物件取得を進める予定。
第42期実績 | 第43期予想 | 前期比 | 第44期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 37,654百万円 | 36,980百万円 | ▲1.8% | 37,180百万円 | 0.5% |
当期利益 | 16,790百万円 | 15,790百万円 | ▲6.0% | 15,660百万円 | ▲0.8% |
分配金総額 | 15,929百万円 | 15,790百万円 | ▲0.9% | 15,660百万円 | ▲0.8% |
1口当たり分配金 | 11,500円 | 11,400円 | ▲0.9% | 11,300円 | ▲0.9% |
<売却> | |||||
物件名称 | 晴海フロントビル | ||||
所在地 | 東京都中央区晴海 | ||||
売却額 | 39,110百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 24,730百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 14,380百万円 | ||||
売却日 | 2022年12月、2023年4月、2024年1月 | ||||
売却先 | 非開示 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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