(2023/05/15)
ジャパンリアルエステイト投資法人が、第43期(2023年3月期)決算を発表した。 第43期は、「the ARGYLE aoyama」等オフィスビル4物件を取得する一方、「晴海フロント」の25%を売却した。ポートフォリオ全体の期末稼働率は95.5%と前期より1.6ポイント改善した。既存物件の賃貸収入の減少、水道光熱費や修繕費の増加により、前期比3.7%減益となったが、内部留保を行った前期に対し当期は内部留保を行わなかったため、1口当たり分配金は11,667円と前期比1.5%増となった。 期末のポートフォリオは76物件、資産規模(取得額合計)は1兆1,257億円、有利子負債比率は44.0%。 第44期(2023年9月期)は、「晴海フロント」の30%を追加売却する。また投資口の追加発行を行い、借入金の返済に充当し、前期に上昇した有利子負債比率を引き下げる。ポートフォリオ全体の期末稼働率は95.0%を想定する。固都税や水道光熱費が増加するが、前期に取得した物件の通期稼働や物件売却益の増加により、前期比1.3%増益を見込む。投資口数2.7%増により、1口当たり分配金は11,500円と前期予想比1.4%減となる見通し。 第45期(2024年3月期)は、「晴海フロント」の45%残を売却する。賃貸収入及び物件売却益の増加により、前期予想比7.6%増益を見込む。売却益のうち1,180百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は11,550円と前期予想比0.4%増となる見通し。 汐留ビルディングや赤坂パークビル等の大口空室の埋め戻しは目処が付いたが、2023年及び2025年のオフィス大量供給の影響には注視が必要と認識する。引き続き物件売却の好機を活用し、ポートフォリオの質向上を目的とした入替えを継続する方針。
第43期実績 | 第44期予想 | 前期比 | 第45期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 37,345百万円 | 38,610百万円 | 3.4% | 41,050百万円 | 6.3% |
当期利益 | 16,161百万円 | 16,370百万円 | 1.3% | 17,620百万円 | 7.6% |
分配金総額 | 16,161百万円 | 16,370百万円 | 1.3% | 16,430百万円 | 0.4% |
1口当たり分配金 | 11,667円 | 11,500円 | ▲1.4% | 11,550円 | 0.4% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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