(2021/02/16)
日本プライムリアルティ投資法人が、第38期(2020年12月期)決算を発表した。 第38期は「大手町フィナンシャルシティノースタワー」の持分を取得、「JPR博多ビル」一部を売却した。 大口テナントの賃料減額が発生する一方、前期に取得した物件の通期稼働、物件売却益414百万円が寄与し、前期比7.7%増益。物件売却益を内部留保とするも、1口当たり分配金は7,750円と前期を2%上回った。 期末のポートフォリオは66物件、資産規模(取得額合計)は4,675億円、有利子負債比率は40.6%。 第39期(2021年6月期)は、「JPR博多ビル」の持分残を売却する。ライズアリーナビル等、大口テナント退去により、期中平均稼働率が前期の99.4%から98.0%へ低下する見込み。一方、前期に取得した物件の通期稼働、売却益784百万円が寄与し、前期比2.3%増益を見込む。物件売却益を内部留保とし、1口当たり分配金は7,550円と前期比2.6%減となる見通し。 第40期(2021年12月期)は、空室期間の長期化に加え、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比11.7%減益を想定。内部留保より153百万円を取崩し、1口当たり分配金は7,550円と前期予想を維持する見込み。 大口テナント退去やリーシングの遅れに伴う空室期間の長期化により、2021年は一時的に減配となるが、2021年後半からオフィス需要が回復に向かうと予測、またスポンサーパイプラインを活用した外部成長により、中期目標である1口当たり分配金7,800円は変更しない。また物件売却益は原則的に内部留保し、分配金が下振れする場合に活用する方針。
第38期実績 | 第39期予想 | 前期比 | 第40期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 17,129百万円 | 17,255百万円 | 0.7% | 16,438百万円 | ▲4.7% |
当期利益 | 7,839百万円 | 8,020百万円 | 2.3% | 7,082百万円 | ▲11.7% |
分配金総額 | 7,426百万円 | 7,236百万円 | ▲2.6% | 7,235百万円 | ▲0.0% |
1口当たり分配金 | 7,750円 | 7,550円 | ▲2.6% | 7,550円 | 0.0% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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