(2021/03/16)
東急リアル・エステート投資法人が、第35期(2021年1月期)決算を発表した。 第35期は、「OKIビジネスセンター5号館」「スタイリオフィット武蔵小杉」を取得、「OKIシステムセンター」の底地(40%)を売却した。オフィスビルのテナント退去により、期末稼働率は98.4%と前期末の99.6%から1.2ポイント低下した。稼働率が低下したが、賃料増額、新規物件の収益、物件売却益の増加により、前期比5.9%増益。物件売却益のうち407百万円を内部留保とするも、1口当たり分配金は3,760円と前期比5.9%増となった。 期末のポートフォリオは33物件、資産規模(取得額合計)は2,426億円、有利子負債比率は44.0%。 第36期(2021年7月期)は、物件取得の予定はなし。期末稼働率は97.4%と前期比1.0ポイント低下を想定。前期に取得した物件の通期稼働、増築予定の東急虎ノ門ビルの原状回復費収入が寄与するが、前期の物件売却益がなくなること、稼働率低下による賃貸収益の減少により、前期比19.5%減益を見込み、1口当たり分配金は3,360円となる見通し。 第37期(2022年1月期)は、「OKIシステムセンター」底地(30%)を売却する。期末稼働率が98.3%に回復することを想定。物件売却益570百万円が寄与するが、東急虎ノ門ビルの増築工事に伴う減収により、前期予想比3.6%減益を見込む。内部留保より146百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,390円となる見通し。 なお、コロナ禍の影響及び東急虎ノ門ビルの増築工事が続く第38期(2022年7月期)までは、1口当たり分配金の下限を3,360円と設定し、分配金の下振れが生じる場合は内部留保を取り崩して分配金を維持する方針。
第35期実績 | 第36期予想 | 前期比 | 第37期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,611百万円 | 7,910百万円 | ▲8.1% | 7,820百万円 | ▲1.1% |
当期利益 | 4,083百万円 | 3,284百万円 | ▲19.6% | 3,167百万円 | ▲3.6% |
分配金総額 | 3,675百万円 | 3,284百万円 | ▲10.6% | 3,313百万円 | 0.9% |
1口当たり分配金 | 3,760円 | 3,360円 | ▲10.6% | 3,390円 | 0.9% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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