(2024/09/13)
東急リアル・エステート投資法人が、第42期(2024年7月期)決算を発表した。 第42期は、「東急番町ビル」等2物件を取得、「東京日産台東ビル」の残持分等2物件を売却した。修繕費が増加したが、原状回復費収入や物件売却益の増加により、前期比7.7%増益。差引き1,036百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,800円と前期比1.3%増となった。 期末のポートフォリオは30物件、資産規模(取得額合計)は2,577億円、有利子負債比率は44.6%。 併せて「CONZE恵比寿」を東急不動産へ売却することを発表した。物件は、渋谷区恵比寿南にある、2004年竣工の都市型商業施設。賃料上昇が限定的であることや大規模修繕が必要である点を課題であると認識し、簿価及び鑑定価格を上回る価格で売却できる点から売却を決定した。売却額は65.3億円。 第43期(2025年1月期)は、前期に取得した物件の通期稼働、物件売却益の増加が寄与するが、原状回復費収入の減少、賃貸費用の増加等により、前期比0.9%減益を見込む。差引き993百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,800円と前期と同額となる見通し。 第44期(2025年7月期)は、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比38%減益を見込む。507百万円を内部留保より取崩し、1口当たり分配金は3,500円と前期予想比7.9%減となる見通し。 新たに中期的な分配金目標を設定。物件売却益及び内部留保を除いた1口当たり巡航分配金3,500円を目標とする(第44期時点では3,070円)。更に物件入替えを促進し更なる増配を目指す。
第42期実績 | 第43期予想 | 前期比 | 第44期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 9,667百万円 | 9,712百万円 | 0.5% | 7,772百万円 | ▲20.0% |
当期利益 | 4,750百万円 | 4,707百万円 | ▲0.9% | 2,914百万円 | ▲38.1% |
分配金総額 | 3,714百万円 | 3,714百万円 | 0.0% | 3,421百万円 | ▲7.9% |
1口当たり分配金 | 3,800円 | 3,800円 | 0.0% | 3,500円 | ▲7.9% |
<売却> | |||||
物件名称 | CONZE恵比寿 | ||||
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南 | ||||
売却額 | 6,530百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 4,666百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 1,864百万円 | ||||
売却日 | 2024年9月30日 | ||||
売却先 | 東急不動産(株) |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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