(2022/03/17)
東急リアル・エステート投資法人が、第37期(2022年1月期)決算を発表した。 第37期は、「青山オーバルビル」を取得する一方、「世田谷ビジネススクエア」等4物件を売却した。 期末稼働率は97.8%と前期より0.6ポイント上昇した。テナント退去や東急虎ノ門ビルの増築工事による減収、修繕費の増加により賃貸収益は減少したが、物件売却益4,702百万円が寄与し、前期比99.8%増益。売却益のうち3,209百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,950円と前期比9%増となった。 期末のポートフォリオは32物件、資産規模(取得額合計)は2,325億円、有利子負債比率は41.6%。 併せて「目黒東山ビル」を取得することを発表した。物件は、東急東横線中目黒駅より徒歩6分に位置する、1995年竣工、8階建のオフィスビル。1月末時点の稼働率は77.1%。取得額は81億円。 第38期(2022年7月期)は、上記物件を取得する一方、「赤坂四丁目ビル」等2物件を売却する。期末稼働率は95.6%と前期より2.2ポイント低下する想定。物件売却益2,024百万円が発生するが、賃貸収益及び売却益が減少するため、前期比39%減益を見込む。売却益のうち424百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,910円となる見通し。 第39期(2023年1月期)は、期末稼働率98.5%と前期より2.9ポイント上昇する想定。東急虎ノ門ビルの増築完了により賃貸収益は増加するが、物件売却益がなくなるため、前期予想比39%減益を見込む。内部留保より545百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,200円となる見通し。 物件入替えにおいて物件売却が先行したため、1口当たり分配金の下限を従来の3,400円より一段低下し、3,200円に設定する。
第37期実績 | 第38期予想 | 前期比 | 第39期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 11,641百万円 | 8,512百万円 | ▲26.9% | 6,610百万円 | ▲22.3% |
当期利益 | 7,071百万円 | 4,248百万円 | ▲39.9% | 2,582百万円 | ▲39.2% |
分配金総額 | 3,861百万円 | 3,824百万円 | ▲1.0% | 3,127百万円 | ▲18.2% |
1口当たり分配金 | 3,950円 | 3,910円 | ▲1.0% | 3,200円 | ▲18.2% |
<取得> | |||||
物件名称 | 目黒東山ビル | ||||
所在地 | 東京都目黒区東山 | ||||
取得金額 | 8,100百万円 | ||||
想定NOI利回り | 3.8% | ||||
還元利回り | 3.6% | ||||
竣工時期 | 1995年3月1日 | ||||
取得日 | 2022年3月24日 | ||||
売主 | 非開示 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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