(2022/02/15)
フロンティア不動産投資法人が、第35期(2021年12月期)決算を発表した。 第35期は、投資口の追加発行を行い、「三井ショッピングパークららぽーと新三郷」等3物件を取得した。これにより前期比8.1%増益。投資口数が5.9%増加するも、1口当たり分配金は10,972円と前期比2.1%増となった。 期末のポートフォリオは39物件、資産規模(取得額合計)は3,611億円、有利子負債比率は37.4%。 併せてイトーヨーカドー東大和店をヒューリックに売却することを発表した。本物件は、イトーヨーカ堂との賃貸借契約満了を2023年11月に控え再契約を協議していたが、競合店舗等の環境変化による賃料減額リスクや築年数経過による費用増加リスク、また鑑定価格及び簿価を上回る価格で売却できる点を勘案し、売却を決定した。売却額は95億円。これにより売却益180百万円が発生するが、分配金の安定化を目的に3期に分割して売却する。 第36期(2022年6月期)は、イトーヨーカドー東大和店の共有持分10%を売却し、売却益10百万円を計上する。テナント入替えに伴う減収や固都税の増加により、営業利益ベースでは0.4%減益となるが、前期の投資口発行費用がなくなるため、当期利益は0.2%増となる。物件売却益を内部留保とし、1口当たり分配金は10,970円となる見通し。 第37期(2022年12月期)は、イトーヨーカドー東大和店の共有持分20%を売却し、売却益33百万円を計上する。物件売却益やテナント入替えによる賃料増加等により、前期比0.5%増益を見込む。物件売却益を内部留保とし、1口当たり分配金は10,990円となる見通し。 第38期(2023年6月期)に、イトーヨーカドー東大和店の残り70%を売却するが、業績予想は未公表。
第35期実績 | 第36期予想 | 前期比 | 第37期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 11,401百万円 | 11,490百万円 | 0.8% | 11,518百万円 | 0.2% |
当期利益 | 5,935百万円 | 5,947百万円 | 0.2% | 5,979百万円 | 0.5% |
分配金総額 | 5,935百万円 | 5,936百万円 | 0.0% | 5,946百万円 | 0.2% |
1口当たり分配金 | 10,972円 | 10,970円 | ▲0.0% | 10,990円 | 0.2% |
<売却> | |||||
物件名称 | イトーヨーカドー東大和店 | ||||
所在地 | 東京都東大和市桜が丘 | ||||
売却額 | 9,500百万円 | ||||
簿価(2021/12末) | 9,320百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 180百万円 | ||||
売却日 | 2022年6月/2022年12月/2023年6月 | ||||
売却先 | ヒューリック(株) |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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