(2021/12/14)
ケネディクス・オフィス投資法人が、第33期(2021年10月期)決算を発表した。 第33期における物件取得はなし。期中平均稼働率は96.6%と前期より0.4ポイント低下。またフリーレントを積極的に活用したことから、フリーレントを反映した実質的な平均稼働率は93.9%に低下した。既存物件の減収、また前期の物件売却益がなくなったことにより、前期比15.8%減益。内部留保より89百万円を取崩し、1口当たり分配金は14,000円と前期比9%減となった。 期末のポートフォリオは96物件、資産規模(取得額合計)は4,401億円、有利子負債比率は43.6%。 第34期(2022年4月期)は、KDX虎ノ門一丁目ビルの土地一部を売却する。期中平均稼働率は97.6%、フリーレントを反映した実質的な平均稼働率は94.4%とともに改善する想定。賃貸収益は減少するが、売却益763百万円が寄与し、前期比6.4%増益を見込む。売却益のうち288百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は14,000円と前期と同額となる見通し。 第35期(2022年10月期)は、期中平均稼働率が98.0%、フリーレントを反映した実質的な平均稼働率は94.8%と更に改善する想定。賃貸収益は増加するが、前期の物件売却益の反動減により、前期予想比7.8%減益を見込む。内部留保より199百万円を取崩し、1口当たり分配金は14,000円となる見通し。なお、内部留保を積極的に活用し1口当たり分配金14,000円を確保するが、仮に1口当たり利益が14,000円を上回った場合は、分配金の安定化を目的に内部留保の取崩しを後ろ倒しする方針。
第33期実績 | 第34期予想 | 前期比 | 第35期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 15,028百万円 | 15,757百万円 | 4.9% | 15,209百万円 | ▲3.5% |
当期利益 | 5,909百万円 | 6,287百万円 | 6.4% | 5,799百万円 | ▲7.8% |
分配金総額 | 5,999百万円 | 5,999百万円 | 0.0% | 5,999百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 14,000円 | 14,000円 | 0.0% | 14,000円 | 0.0% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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