(2023/06/13)
ケネディクス不動産投資顧問が資産運用会社を務める、ケネディクス・オフィス投資法人(KDO)、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(KDR)、ケネディクス商業リート投資法人(KRR)の3銘柄が、11月1日に合併することを発表した。 KDOが存続し、KDRとKRRを吸収合併し、「KDX不動産投資法人」に名称を変更する。それぞれの投資主総会における承認を経て、KDRとKRRは10月30日に上場廃止となる予定。 合併比率はKDO:KDR=1:0.67、KDO:KRR=1:0.84。合併時にKDOの投資口を2分割するため、KDRの1口に対し分割後のKDOの投資口1.34を、KRRの1口に対し分割後のKDOの投資口1.68をそれぞれ割り当てる。 ケネディクスは用途毎にREITを立ち上げそれぞれ運用してきたが、オフィスの大量供給による先行き懸念、NAV倍率が1倍を下回り増資を伴う外部成長が難しいこと、金利上昇や水光熱費増加等の懸念等を背景に、3銘柄ともに持続的な成長が難しい環境であることが、合併に至る背景となった。 合併後は従来の特化型REITのそれぞれ投資対象であった、中規模オフィス、住宅、ヘルスケア施設、生活密着型商業施設を中心としながら、物流施設やホテルも投資対象に含む。 合併時の資産規模は1兆1,498億円となり、J-REIT全体で3番目に大きい銘柄となる予定。 合併後は、ポートフォリオの入替え、用途変更及びリノベーションによる収益のアップサイドを狙うとともに、ケネディクスのパイプラインを活用し、資産規模1兆5,000億円を目指す。 これらに伴い、合併後となる第38期(2024年4月期)業績予想を発表した。合併に伴う負ののれんを25,281百万円と試算し、当期利益39,183百万円、1口当たり分配金は3,800円(分割前換算7,600円)となる見通し。 その後は物件売却益やコスト削減効果、内部留保を活用し、1口当たり巡航分配金4,000円を目指す。
第38期予想 | |
営業収益 | 38,752百万円 |
経常利益 | 13,902百万円 |
当期利益 | 39,183百万円 |
分配金総額 | 15,743百万円 |
1口当たり分配金 | 3,800円 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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