(2021/08/18)
ジャパンエクセレント投資法人が、第30期(2021年6月期)決算を発表した。 第30期は、手元資金を活用し、「BIZCORE神保町」を取得。期中平均稼働率は97.4%と前期より1.5ポイント低下。修繕費が減少する一方、稼働率低下による賃貸収益の減少、また前期の物件売却益の反動減により、前期比7.3%減益。当初想定していた内部留保の取崩しを行わず、1口当たり分配金は2,938円となった。 期末のポートフォリオは35物件、資産規模(取得額合計)は2,825億円、有利子負債比率は42.7%。 併せて、「興和白金台ビル」を2022年6月にスポンサーである日鉄興和不動産へ売却することを発表した。築40年を超え将来的な修繕コスト増加、スポンサーによる将来的な建替の可能性、代替物件の取得可能性、含み益の確定を理由に売却を決定。売却額は54億円。 第31期(2021年12月期)は、期中平均稼働率が96.2%、期末稼働率は94.0%へ低下することを想定。BIZCORE神保町の収益が寄与するが、既存物件の収益の減少、水道光熱費の増加により、前期比4.7%減益を見込み、1口当たり分配金は2,800円となる見通し。 第32期(2022年6月期)は、興和白金台ビルを売却。期中平均稼働率は93.9%へ低下するが、期末は95.4%へ改善する見込み。賃貸収益が減少するが、興和白金台の売却益805百万円計上により、前期予想比8.4%増益を見込む。売却益のうち320百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は2,800円と前期予想と同額となる見通し。 稼働率は第31期をボトムに第32期は緩やかに回復することを想定。 またオフィス市況が正常化するまでの間、分配金の安定化を目的に下限目標を設定。外部成長、売却益、内部留保の活用により、1口当たり分配金2,800円を下限とする。
第30期実績 | 第31期予想 | 前期比 | 第32期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 10,567百万円 | 10,689百万円 | 1.2% | 11,046百万円 | 3.3% |
当期利益 | 3,975百万円 | 3,788百万円 | ▲4.7% | 4,108百万円 | 8.4% |
分配金総額 | 3,975百万円 | 3,788百万円 | ▲4.7% | 3,788百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 2,938円 | 2,800円 | ▲4.7% | 2,800円 | 0.0% |
<売却> | |||||
物件名称 | 興和白金台ビル | ||||
所在地 | 東京都港区白金台 | ||||
売却額 | 5,400百万円 | ||||
簿価(2021/6末時点) | 4,638百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 762百万円 | ||||
売却日 | 2022年6月29日 | ||||
売却先 | 日鉄興和不動産(株) |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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