(2023/04/14)
サンケイリアルエステート投資法人が、第8期(2023年2月期)決算を発表した。 第8期における物件取得はなし。ポートフォリオ全体の期末稼働率は93.4%と前期より0.8ポイント低下。これに伴う賃貸収入の減少、前期に計上した解約違約金収入の減少、修繕費の増加等により、前期比27%減益となり、1口当たり分配金は2,305円となった。 期末のポートフォリオは14物件、資産規模(取得額合計)は966億円、有利子負債比率は47.4%。 第9期(2023年8月期)は、「S-GATE赤坂」の20%持分と「SANKEILOGI摂津」を取得。品川シーサイドTSタワーの主要テナントであるソニーグループが3月末に14フロアを追加解約するため、ポートフォリオ全体の期末稼働率は88.9%(期中平均稼働率は88.1%)を想定する。これにより賃貸収入は減少するが、物件売却益263百万円(現時点で未契約)を織り込み、前期比3.2%増益を見込む。1口当たり分配金は2,377円となる見通し。期末の有利子負債比率は50.6%を想定。 第10期(2024年2月期)は、ポートフォリオ全体の期末稼働率は95.3%(期中平均稼働率は92.2%)と前期より大きく改善する想定。物件売却益359百万円(現時点で未契約)の計上を想定するが、前期の品川シーサイドTSタワーの明け渡し遅延に伴う損害金収入がなくなるため、前期予想比13.8%減益を見込み、1口当たり分配金は2,050円となる見通し。期末の有利子負債比率は50.3%を想定。 なお、物件売却益は品川シーサイドTSタワーの稼働状況によって変動する可能性がある。 また第9期決算を発表する10月までに、スポンサーであるサンケイビルとの協業を含む今後の成長戦略を公表する予定。
第8期実績 | 第9期予想 | 前期比 | 第10期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 2,891百万円 | 2,849百万円 | ▲1.5% | 2,799百万円 | ▲1.8% |
当期利益 | 1,076百万円 | 1,110百万円 | 3.2% | 957百万円 | ▲13.8% |
1口当たり分配金 | 2,305円 | 2,377円 | 3.1% | 2,050円 | ▲13.8% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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