(2023/04/19)
オリックス不動産投資法人が、第42期(2023年2月期)決算を発表した。 第42期は、「クロスレジデンス金沢香林坊」を売却した。ポートフォリオの55%を占めるオフィスの期末稼働率は96.9%と前期より0.5ポイント上昇した。テーマパークホテル2物件の売上回復による変動賃料が大幅増加となったが、物件売却益の減少により、前期比5.4%減益。内部留保より79百万円を取崩し、1口当たり分配金は4,068円と前期比5.6%増となった。 期末のポートフォリオは110物件、資産規模(取得額合計)は6,883億円、有利子負債比率は42.9%。 第43期(2023年8月期)は、「クロスレジデンス大崎」等住宅2物件と私募REITの投資口を取得する一方、「ラウンドクロス築地」を売却する。売却益の減少、固都税及び水道光熱費の増加により、前期比5.9%減益を見込む。165百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,740円と前期比8.1%減となる見通し。なお、ホテルユニバーサルポートの定期賃貸借契約満了に伴い、4月から新たに5年間の契約を締結した。固定賃料を引き下げる一方、変動賃料の算出方法を売上連動からGOP連動に変更し、これにより巡航想定でコロナ前と同程度の賃料水準を確保する見込み。 第44期(2024年2月期)は、「クロスレジデンス日本橋本町」を取得する一方、「クロスレジデンス三宿」を売却する。物件売却益の減少、融資関連費用の増加等により、前期予想比0.3%減益を見込むが、内部留保より85百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,820円と前期予想比2.1%増となる見通し。 引き続きポートフォリオの質向上を目的に、物件入替えを推進する。
第42期実績 | 第43期予想 | 前期比 | 第44期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 25,671百万円 | 25,257百万円 | ▲1.6% | 25,210百万円 | ▲0.2% |
当期利益 | 11,149百万円 | 10,487百万円 | ▲5.9% | 10,459百万円 | ▲0.3% |
分配金総額 | 11,227百万円 | 10,322百万円 | ▲8.1% | 10,545百万円 | 2.2% |
1口当たり分配金 | 4,068円 | 3,740円 | ▲8.1% | 3,820円 | 2.1% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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